重い
赤の他人の病なら、ふらりとかわせるけれど
知り合いの病の告白は、しらずしらず重くのしかかる。
それが目に入る存在ならなおさらだ。
それが幼い存在ならなおさらだ。
命は始まり命は終わる。
病名の意味を知らずにいるのだろうか。
つらい手術に希望を託し、
検査結果に希望をつなぐ。
なぜ幼い身体に病は棲むのか。
どんな罪があって身体を蝕まれるのか。
年を重ねた身体なら、
いっそ我が身のせいだと嘆くことができるのに。
自分の過去を恨めるのに。
何を責めれば前をみれるのだろう。
無邪気に笑うその頭に巻かれた包帯の白さに
病が消えることを願わずにいられない。